ソフトウェアの品質はプロセスで保証するって何だ? 田んぼ作業で実感したこと

2022年5月17日

いきなりお米の苗が出てきてなんのことやら?と思われるでしょうが。。
農作業をしていて、ふと「ソフトウェアの品質はプロセスで保証する」という事がしっくり来たというお話です。

ソフトウェアの品質確保の説明でよく聞いたこと

IT業界でかれこれ35年ぐらい働いています。若いころは、「ソフトウェアの品質はプロセスどおり開発することで保証する」って言われても、今一ピンと来ていませんでした。
ハードウェアがOKかNGかは通電するか・しないかで分かりやすいけれど、ソフトウェアがOKかNGかは簡単には分からない。ソフトウエアは分岐や繰り返しがあって結果にたどり着くのに色々な経路があるので、ハードウェアと同じような確認方法では品質を保証できない。。などという話をよく耳にしたりしました。が、私はハードウェアの事があまり分からないので、ハードウェアだって同じような事が言えたりするのでは?と、思ってしまうので、なおさらピンと来ない説明が私の耳を素通りしていました。

プロセスで保証するっていう事を農作業の何で実感したの?―洗い作業

ハードウェアの事はさておき、5年ぐらい前に「ソフトウェアの品質はプロセスで保証する」という事を実感した農作業がありました。それは何?・・冒頭の画像と関係するのです。苗がはいっている箱を洗う作業です。

なえ箱を洗う作業です!!

ちなみに、なえ箱に入っている苗は、箱から出してシート状のまま田植え機にのせます。
我が家の場合、田植えがひと段落するとなえ箱を洗います。その数は270枚。私は丁寧にやりすぎるのか時間がかかりますが、機械を使わず手作業であらえば、30秒1枚でも2時間以上、支度や片付け含めたら半日仕事ですよね。。そんな作業の中で、ふと思った事なのです。

汚れている場所を探して洗ってみる―洗い残しがある

洗う前のなえ箱の裏表です。汚れ具合はふつうな感じです。なえ箱に水をかけて、汚れが目立つところをめがけてササっと洗ってみると、簡単にキレイになりました!! 

実は違います。ぬれているからキレイになったように見えるだけす。

乾いてから確認すると、確かにキレイにはなっていますが。。もうちょっとキレイにできるんじゃないの?と実感したのです。

なえ箱の汚れ落とし品質はこの程度でもよいのかもしれないですが。。

きまった洗い方で洗ってみる―洗い残しが少なくなる

汚れが目立つ所をめがけて洗うのではなく、きまった洗い方で洗うと。。こんなにキレイ!!
(ちょっとヤラセはありますが。。)

きまった洗い方は、例えばこんな順番です。汚れが見えなくてもこの順番で洗います。

ソフトウェアの品質はプロセスで保証する件は?

このあたりからソフトウェアのプロセスの話にしてみますと。。

決まった洗い方=手順=プロセスなんです
なえ箱を決まった洗い方で洗う事で一定のキレイさを確保できます。
ソフトウェアは開発プロセスに従って作業を進めることで、ソフトウェアの一定の品質を確保するんです。

ソフトウェアは水のかかったなえ箱と同様に、どこに汚れ=NGがあるか見つけづらいです。経験や過去の失敗などに基づいて、色々なテストや検証などの作業を決めておいて、決められたとおりに作業を進めていく事で品質を保証するというのがソフトウェアの品質確保という事なのです。

また、すごく汚れている所がキレイになると、ちょっと汚れている所が洗い残しに見えたりするのです。

ソフトウェアも同様で、大きなNGがなくなると潜んでいた小さなNGも現れたりします。

なので、目立つ所やNGがありそうな所だけ何かの作業をするのではなく、見つけづらいNGがある方が多いので、プロセスに沿って開発するのが品質確保にはとても重要な事なのです。プロセス通りに進めない場合もありますが、それは、プロセス通りに進めなくても大丈夫だという事が明らかな場合だったりします。(ちょっとこの辺りは省略します)

実はみなさん体験していませんか?

農作業でなくても、普通の人も経験がありそうな作業です。例えば。。

黒い車や黒いマット、黒いプラスチック製の靴の棚など、黒いものを洗う作業も同様です!!

黒いものを水洗いすると、水をかけた瞬間に汚れている場所が分からなくなりませんか?
汚れている場所が分からなくなるから、汚れていそうなところを目で確認しながら洗って、汚れが残ったりした経験はないですかね?

理屈は分かっていますが、黒っぽ車の水洗いでしょっちゅう汚れを残してしまいます。。。

おまけ

2年前からなえ箱洗いは高圧洗浄機で洗っています。

教えてあげてもいいけど。