大地の芸術祭2022 高倉写楽-還るところ 撤収作業で柱(杭)を抜く方法あれこれ
早いものです。あっという間に2022年7月31日~9月4日間の夏会期が終わりました。力五山さんの「高倉写楽-還るところ」の作品展示も終了し、9月19日に鳥居の柱を抜いて元の静かな高倉集落に還りました。
今回の記事は芸術祭や作品の事よりも、タイトルの通り杭(柱)の抜き方あれこれです。
「あれこれ」は2022年の芸術祭のコラムで連載されていたタイトルに合わせてみました。
撤収作業は、10本立てた鳥居の柱を抜くのが最大イベントでした。1対2本ですので全部20本の柱(杭)です。
事前に色々調べていたのですが、なかなか10cm以上もある丸い杭を抜くズバリの方法は見つからずに、あれこれ思案して撤収作業当日を迎えました。事前に色々考えていたたのが功を奏し、体を痛める事もなく、比較的スムーズに撤収作業は進みました。男で4人で2~3時間で完了!!
敵を知る 柱(杭)がどんな埋まりかたをしているか?
倒れたら大変なのでかなりガッチリ埋めてあります。
・55cm~60cmの深さまで埋めてあります。
・最深部の柱(杭)の直径は10cm以上あります。
・穴の大きさは柱(杭)よりも数cm大きくしてあり、隙間に小石をモルタルを積めて固めてあります。
単管ならテコで抜いたことは何度かありますが、さすがにこの深さ、この太さ。。さてどうやってやっつけたかと言いますと。。。
方法1 油圧ジャッキを使ってみる
中越地震とかで家が傾いたときに活躍したジャッキだそうです。=すごくパワフルです。家がが持ち上げられるぐらいですがから、土台やひっかける所が頑丈ならば抜けないハズがないです。
難点は、ジャッキの上げ下げで時間がかかる所ですかね。
方法2 自動車のジャッキを使ってみる
これも手軽で有効でした。ただ、モルタルですごく硬く固まっていた柱には負けてしまいました。1.5tや2tを持ち上げられるものなんですけどね。。。また、穴を空けてジャッキを掛ける長めのボルトを差していましたが、ご覧の通りでこれがグニャリと曲がってしまいました。硬いものを使っていれば、もっと簡単に作業がはかどりましたね。
方法3 周りをアースオーガーで掘り、柱(杭)をカケヤでぶったったいて、緩んだらゆすって抜いてみる
4人で作業していたので、並行して複数の方法を試していましたが、ガチガチに固まっていない柱(杭)は、この方法で抜くのが手っ取り早かったです。柱(杭)の近くに適当に穴あけて、カケヤでぶったたきます。
あとは、ぐらぐら揺さぶって、ぐるぐる回して抜いくだけです。といっても、途中まで上がって中々抜けてくれない柱(杭)もありました。その時は、さらに穴を空けて同じことを繰り返したり、スコップで掘ったり、色入りやっておりました。手っ取り早いとは書きましたが、そんなにすんなりとは抜けないです。
画像に映っているのは力五山の方です。
左:山崎真一さん 右:加藤 力さん 渡辺五大さんは今回参戦できず
方法4 バール使ってテコで抜いてみる
事前にこんな絵も画いていていましたね。オレンジは単管を考えていましたが、単管なかったので、代わりに50cmぐらいの先端にくぎ抜きの付いた、先のとがったバールを柱(杭)に打ち込んで、小さめの台木を当てて、バールの上に乗っかってテコで持ち上げたりもしました。
拡大してみてください。バールの上に乗ってます。
方法5 チェーンを巻いてテコで抜いてみる (未実践)
作業前に色々と調べたときに、1件だけ近いのがありました。チェーン巻いてテコで抜くんですね。柏崎便利屋さぽーと スタッフブログにありました。近隣なので機会があったら、教えてもらっておけば、農作業のときに役に立つかなぁと思いました。
今回はチェーンは持って行ったのですが、コツが分かっていないかったので、実践でうまく出来ませんでした。お勉強が必要でした。
方法1~3のムービー
撤収完了!!
鎮守様に感謝の気持ちをお伝えして、作品の撤収作業も無事完了しました。
また2年後を楽しみしてます。
教えてあげてもいいけど
おまけ 準備、会期中
賑やかな夏でした
そして高倉集落は静かになりました
あ~いい思い出でした 2022年 大地の芸術祭
教えてあげる
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